「繋がり」や「気配」を大切につくると、懐かしい日本の暮らし方が見えてきました。各室が建具で仕切られていますが、家全体としては、ワンルームの様なつくりのこの住宅には、夫婦寝室がありません。家族は、その季節毎に1番気持ちの良い場所で寝ます。台所はオープンではありませんが、家全体の気配が感じられる場所にあります。洗面台とキッチンと家事机は一体となり、連続する8Mのカウンターを形成しています。また、洗面台は脱衣所を飛び出し、キッチンとの会話が楽しめる、明るい場所にあります。子供達は2mある大きな庇の下で、家の中外を走り回りながら伸び伸びと育っています。